深夜のコーヒー屋さん。もうこのお店を使うことには慣れていました。こうしたお店だからなのでしょうか。店員さんは、いつも変わっています。たぶん長くは勤めないものなのでしょう。それが私には好都合なのです。
 久しぶりにノーパンです。スカートも短いデニムです。普通に座っているだけでも、私のアソコは露出しています。足なんか拡げなくても太ももの間からヘアーが見えます。もちろん、最初は見えない工夫をして座ります。そうして、ゆっくりと店内の様子を見回すのです。
 ちょうど正面の席に学生ふうの男の子がいました。ショートの髪形にオレンジのTシャス。絵に描いたような爽やか青年です。二重のくっきりとした目が性格のよさを物語っています。こんな男の子のオチンチンって、どんな大きさなのかな、と、私はそんなことを考えます。
 この爽やかな雰囲気でオチンチンが黒くて大きかったら面白いなあって想像したりします。
 そして、今、私が足を拡げたら、この男の子はどんな顔をするんだろうって思うんです。あわてるのかな。こんなタイプの男の子だから、きっと、私がうっかりパンツを穿き忘れたって思うんだろうな、そんなことを想像しながら、私は足を拡げるかどうか迷っていました。
 ところが、その爽やかな男の子は私のほうを見て、にっこりと笑ったのです。笑顔がまた爽やかで、この人は「体操のお兄さん」っといった雰囲気でした。でも、笑いかけている相手は私以外に考えられません。他にいる人といえば、奥で読書する少し頭の薄くなったおじさんだけなんです。
 これは何、まさか私を誘っているとか。そんなことを考えて彼を見ると、なんと、出していたんです。テーブルの下、私の位置からは見えても、他の人には見えない場所で、しっかりと下半身を出していたのです。オチンチンどころか、太もものあたりの妙に白い肌がはっきりと見えます。パンツを下げてしまっているんです。すごい勇気です。ノーパンで足を拡げることさえビクビクしている私には考えられないことです。いくら深夜とはいえお店の中は明るいんです。もし、私が「痴漢」と、騒いだらどうするつもりなのでしょう。それとも、私でなくても女はそんなときに騒いだりはしないものなのでしょうか。
 彼はオチンチンを縦に動かします。まるで私にあいさつでもしているかのようです。大きくはありませんでした。彼の雰囲気を壊さない愛らしいオチンチンです。
 でも、そうなると私は露出するわけにはいかなくなります。そんなことをしたら、どんな誤解をされるか分からないからです。
 彼のテーブルの下の事件なんか気がつかないふりで、持っていた本を読みました。もちろん、本を読む余裕なんてあるはずがありません。
 彼がそのままテーブルの下で射精するのではないかとドキドキしていました。
 しばらくそうしていると、彼はそのまま立ち上がりました。さすがに気がつかないふりも限界です。彼のパンツは太ももに引っかかっています。ウエストがゴムなのでしょうか。でも、見た感じはジーンズに見えるのです。どうして太ももに固定されているのか、私には分かりませんでした。
 私は思わずキョロキョロとしてしまいました。彼はその私の様子を見て、助けを求めると思ったのでしょうか。シャツを下げると、パンツはそのままに店を出て行きました。一見すると長めのシャツを着た普通の人に見えます。
 驚きました。
 でも、私は助けを求めたかったのではありません。彼を心配して、彼の代わりに周囲をうかがったのです。もちろん、そんなこと彼には分かるはずないですよね。