ゆっくりと時間がもどって行きます。ただ、露出する勇気はもどりません。
 露出したいという気持ちは強くなります。私は子供の頃、あまり親に相手にしてもらっていなかったと思うのです。今は、その事情が理解できるし、それは仕方なかったことだと思うのですが、子供の私には分かりようのない事情でした。
 そんな幼児体験のためでしょうか。私は今でも、あまり他人と交流するのが上手くありません。ただ、こうした自分を長くやっているわけですから、それを他人に指摘されることはめったにありません。
 普通に話し、普通に笑っています。明るくて楽しい女の子だと言われることもありませんが、暗いと言われることもありません。ただ、楽しそうな私も、大きな声で笑う私も、嘘の私です。本当の私は他人といっしょにいるときに、どう楽しめばいいのかが分かりません。
 他の人のように他人を楽しませることができないのです。ですから、自分も楽しむことができません。他人といっしょにいる間、私は「私なんかといっしょにいて、つまらなく思っているのではないか」と、そんな不安でいっぱいになっています。
 それは、かなり幼い頃からそうでした。
 そんな私が男の子たちの、あるときには女の子たちの注目を浴びることができたのが露出でした。私のアソコやお尻を見つめる他人の目には退屈なんてないように私は感じました。こんな私でも、他人をよろこばせることのできる方法があったのかと思うと嬉しかったのです。
 でも、それはセックスではだめなんです。セックスだと、また、私は「こんな私なんかとセックスしても、つまらないのに」と、考えてしまうからなんです。自分がものすごくネガティブなのはよく分かっています。でも、どうにもできないのです。
 見られたい、注目されたい、楽しませたい、それが私の露出の理由だと思います。ですから、私はそれを止めることができないのです。露出をしない私なんかには、何の価値もないように感じてしまうからです。今は落ち着きません。露出して、ブログをたくさん書いていた頃は落ち着いていました。
 あの生活を早くとりもどしたいです。